
「アメリカンレトロ」と聞いて、どんな部屋を思い浮かべますか?ポップなダイナー風、無骨なガレージ風、懐かしいカントリー風など。実はひとくちに「アメリカンレトロ」といっても、時代とルーツによってまったく異なる世界観が存在します。本記事では、アメリカンレトロとは何かを深掘り、部屋へのおすすめの取り入れ方をアメリカンヴィンテージ専門店の視点から詳しく解説します。
アメリカンレトロとは
アンティークは製造から100年以上経過したもの。ヴィンテージはおおよそ製造から20〜100年程度のもので、アメリカンヴィンテージであれば1940〜70年代が中心です。そしてレトロは、ある時代の雰囲気を意図的に再現・参照したデザインや空間を指す言葉です。
つまり「アメリカンレトロ」とは、1950〜70年代のアメリカの空気感を部屋に再現するスタイルであり、本物のヴィンテージ品を使う場合も、そのムードを意識したモダンなアイテムを使う場合も含まれます。
アメリカンレトロの時代別スタイル
「アメリカンレトロ」は一色ではありません。1940年代から70年代にかけて、アメリカの文化・経済・社会の変化に伴い、インテリアのスタイルも大きく変化しました。
1940〜50年代:ダイナー&カントリースタイル
戦後復興期から高度成長期初期にかけて生まれたスタイルです。当時のアメリカではロードサイドのダイナー(食堂)が全盛で、赤と白のツートンカラー、クロムメッキのカウンター、ビニールレザーの回転スツールといった光景が各地に広がっていました。
カントリー調のインテリアも同時期に発展し、木の温かみ・鉄のストーブ・キルトやラグなど、アメリカ南部〜中西部の農家の暮らしを反映したアイテムが並びます。
代表的なアイテム: ビニールレザーのスツール・クロムメッキの小物・陶器のクッキージャー・カントリー調のフラワーベース・ウッドの小物入れ
1950〜60年代:ミッドセンチュリーモダン&レトロポップ
戦後の経済的豊かさがデザインにも反映された時代です。ミッドセンチュリーモダンは、機能と美しさを両立させた家具デザインが特徴で、細脚の家具・有機的なフォルム・モールドプラスチックや合板の革新的使用が際立ちます。
同時に「レトロポップ」とも呼ばれる鮮やかな色彩の文化が爆発します。ターコイズ・コーラルピンク・チャートリューズ(黄緑)・オレンジといった当時流行したカラーが家具・家電・雑貨に大胆に用いられ、アメリカ中の家庭を彩りました。
代表的なアイテム: ミッドセンチュリーのサイドボード・地球儀・コインバンク・レトロなランプシェード・ポップカラーのスモールオブジェ
1960〜70年代:インダストリアル&ガレージスタイル
公民権運動やベトナム戦争を経て社会が複雑化した時代、インテリアにも無骨さ・反主流の精神が滲み出てきます。工場・倉庫・ガレージの美学をそのまま住空間に持ち込むインダストリアルスタイルが台頭し、剥き出しのスチール・コンクリート・古い工具や機器がインテリアとして再評価されました。
インダストリアルインテリアや家具についてもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
代表的なアイテム: TIN缶・オイル缶・ツールボックス・スケール・スーツケース・ラダー(梯子)・ビン・ボトル類
1970〜80年代:ウェスタン&ボヘミアンスタイル
カントリーミュージックとともにウェスタンスタイルが再評価され、レザー・ナバホ柄のキルト・ウッドカービングが注目されます。同時にカリフォルニア発のボヘミアンカルチャーが広がり、ラフィア素材のバスケット・テラコッタのプランター・マクラメのウォールアートが流行します。
代表的なアイテム: ヴィンテージのラグ・キルト・バスケット・プランター・ウッドオブジェ・ウェスタン系ステーショナリー
アメリカンレトロを部屋に取り入れるポイント
アメリカンレトロの世界観を部屋に宿らせるために押さえるべき、色・素材・アイテム選びのポイントを解説します。
カラーはスタイルに合わせて選ぶ
アメリカンレトロのカラーは時代やスタイルによって大きく異なります。
- ダイナー・カントリー: 赤×白、ダークウッドブラウン×クリーム、ガンメタル×タン
- ミッドセンチュリー・レトロポップ: ターコイズブルー、コーラルピンク、チャートリューズ(黄緑)、オレンジ
- インダストリアル・ガレージ: マットブラック、ラストオレンジ、ダークグリーン、スチールグレー
- ウェスタン・ボヘミアン: テラコッタ、マスタード、バーント・サーモン、カーキ
ひとつのスタイルに絞って色調を統一することで、コーディネートとして統一感が生まれます。
本物の素材感を取り入れる
アメリカンレトロの空間が他のスタイルと決定的に違うのは「本物の素材感」です。プラスチックのレプリカやプリント加工の表面では、この世界観は出せません。
年輪の詰まった無垢材や合板、錆びや溶接跡のあるスチールやアイアン、ひび割れや色落ちしたヴィンテージレザー、気泡・釉薬のムラがあるガラスなど…
これらを組み合わせることで、空間に本物のアメリカンレトロの空気感が宿ります。
当時のブランドもの雑貨をアクセントに
家具だけではなく、当時のブランドやポップカルチャーを感じさせる雑貨が、アメリカンレトロの世界観を一気に引き締めます。ロゴ入りのTIN缶・コーラやペプシのボトル・ミスター・ピーナッツの貯金箱・MACKトラックのトレイといった「あの時代のアメリカ」を感じさせるアイテムは、部屋にストーリーをもたらします。
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